特殊ヒーターとは、従来とは異なる原理や構造によってより高効率かつ安全に昇温を行うことができるヒーターです。誘導加熱式ヒーターは高周波の電磁波を発生させ、その電流により昇温する方式です。誘導加熱式ヒーターは、対象物に直接接触させなくても昇温できるため省エネ性と安全性に優れています。レーザー加熱式ヒーターは、レーザー光を照射して昇温する方式です。レーザー加熱式ヒーターは、高精度で局所的な昇温が可能なため薄板や繊維などの素材の昇温に適しています。プラズマ加熱式ヒーターは、ガスを高温にしてプラズマ状態にすることで熱する方式の熱源です。プラズマ加熱式ヒーターは、高温で均一な昇温が可能なため、金属の溶接や切断などに適しています。それぞれの特殊ヒーターの原理を述べます。誘導加熱式は高周波の電磁波を発生させて、その電磁波により金属などの導体に誘導電流を流しその電流によるジュール熱で熱します。レーザー加熱式ヒーターは、レーザー光を照射してその光エネルギーによって昇温を行います。レーザー光は、可視光線から赤外線まで広い波長域の光を放射することができます。プラズマは、イオンや電子などの荷電粒子が高速で運動する状態の物質です。プラズマ加熱式は、ガスを高温にしてプラズマ状態にすることで、そのプラズマにより熱します。
特殊ヒーターは、従来とは異なる原理や構造によって、より高効率かつ安全に昇温を行うことができる熱源です。様々な用途に使用されており、今後もその用途は拡大していくと予想されます。
特殊ヒーターの加熱法についての基礎知識
